1 鳥の基礎知識 【鳥の骨格】 下に人間と比較して鳥の骨格を図に示す。 はどこ? |
(竜骨突起に触れます) |
太っている鳥 (皮下脂肪がついてきます) |
【みずかき】 また,海鳥の脚には,泳いだり,潜ったりするための「みずかき」が発達する。そして鳥の種類によって,様々なみずかきがあり、種類の識別の助けにもなる。 |
【羽 毛】 鳥と特徴づけるもので、飛ぶためはもちろん、きびしい外界の刺激(雨,紫外線,寒さなど)から体を守ったり、繁殖の相手をひきつけるためなど、彼らの生活に欠かせないものである。 ★羽の構造 鳥の体の外側をおおう羽(正羽)は,1本の羽軸を中心に2回枝分かれ(羽枝と小羽枝)の構造を持つ。 小羽枝の先には,数個の小鉤があります。これが隣り合ったいくつかの小羽枝とからみあって,平面的な膜(羽弁)を作る。 この構造は,飛ぶ時の風のすり抜けと外界からの刺激をシャットアウトして,その下の柔らかい羽毛(ダウン)と体を保護するものである。 海鳥の羽には,この構造に加えて,羽枝の腹面から薄い膜ができて羽弁との間に気室が作られ,浮力が産まれ,ワックスを塗れない内側からの羽濡れの防止のために実に見事なつくりをしている。 |
★羽づくろい くちばしや脚の爪を使って、羽の汚れの除去に始まって,羽の形状を保ったり,羽枝の鉤をかけ直しながら,羽の構造と羽列を整える。そして,仕上げに尾羽の付け根にある尾脂腺から分泌されるワックスを外側の羽に塗る。 海鳥は、巧みな羽根の構造とこのような,羽づくろいにより羽毛の撥水性を保ち、冷たい海の上でも、まるで空気の泡の中にいるような状態を作り出し、保温と浮力を維持している。 油が羽につくと,ベタッとなってしまい,人間で例えれば,濡れたセーターを着て,海にいるのと同じ状態になる。また、空気の層を作ることにより浮き袋の役目をしていたものが,ぺったんこになってしまうので浮けなくなる。このため、急速に体温を奪われ衰弱したり、海岸にあがってきてしきりにはづくろいを行っている個体が保護される。 |